連ジＤＸ戦果報告～２０２１年総まとめ

連ジ稼働から２０周年を迎えた本年。
感染症の影響によって社会全体が浮き沈みするさなか、良いことも悪いことも色々あった複雑な１年でした。

２０２１年の「アーケード連ジ事情」を回顧する

新型のアレによって引き起こされた惨禍は依然として完全収束の兆しが見えず、再び発令された緊急事態宣言によって感染予防を優先すべき世論情勢は継続。ゲームセンターをはじめとした遊戯施設への出入りは依然として自粛制限を強いられ続けることとなりました。

その成り行きとして当時の日本国内唯一の連ジＤＸ４台設置店舗であった和歌山ピタゴラスから機器故障により連ジ筐体４台中２台が稼働停止の厳しい報せが…。

事実上アーケード連ジＤＸの2on2対戦は、日本国のゲーセンにおいては不可能となりました。

１０年間通い続けてきた自分の和歌山ゲーセン行脚もとうとう幕を閉じることに。

今や時代遅れともされる「ゲーセン通い」が、コロナ禍の世界において価値を見出されることは難しいのかもしれません……。

しかしそれでも、いつの日かアーケード版連ジの復興を……コロナが収束し、みんなが幸せに遊べる未来が到来することを願ってやみません。

２０２１年の「連ジ熱帯事情」を回顧する

ゲームセンターという良い意味でのカオスな空間……見知らぬ他人や見知った仲間と協力対戦プレイに興じるとともに自然と形成されていった独自のコミュニティ…。

その一部を継承しつつ、自宅に居ながらにして遠く離れた同好の士を繋げてくれたのが、昨年に復活して今年さらなる進化を遂げた連ジネット対戦【-gdxsv-】です！

2021年9月14日をもって連ジDXが稼働20周年を迎えます。ゲーセン勢はコロナ禍によって絶滅の危機に瀕しているものの、ネット対戦現役勢はまだまだ元気。海外勢との交流も盛んで楽しく盛り上がっていますので、興味のある方は是非一緒に遊びましょう。https://t.co/eLMm3kxBm3

— SJO｜僕のＱたん ヽ(´ー`)ﾉ (@SJO_Q) September 13, 2021

発足時は調整不足だった通信ラグも劇的な改善を遂げ、加えて連ジ熱帯独自開発のアーケードモデルパッチ適用によって家庭用移植に伴う下方修正点の一部がアケ版っぽく刷新されました！

おかげ様でＤＣ版対人戦に感じていたフラストレーションの大部分が解消されるに至りました。
あとは個人的にゴッグギャンの仕様を元通りに直していただければ感謝の言葉もありません！

連ジ熱帯開発者様に最大級の感謝を。
熱帯利用者の皆様も、是非言葉にして感謝の意を伝えましょう！
（熱帯がなかったら管理人はしばらく立ち直れなかったかも。）

そしてオンライン対戦の盛り上がりを受けて、海の向こうの猛者”香港勢”が熱帯に多数参加。
香港では現在もなおゲーセン連ジ勢が活動を続けているそうで、youtube上ではアーケード版の連ジ動画を精力的に配信しています。

Edw 🇭🇰: 香港のプレーヤーは181人で、約20人が活動しています。

今となっては国内勢よりも香港勢の利用者が過半数を占めており、新規参加者にあっても香港勢の方が多いような？　負けじと国内勢も新進気鋭の熱帯世代を育てて盛り上げていきましょう！

ささやかに祝われた連ジ２０周年

微かな期待を寄せていた”公式からのサプライズ的な何か”の実現はなく、連ジ熱帯でもイベント的な動きは見られませんでした。

一方で少数の有志から関心を向けられていたこの記念すべき年に、モンキー撃ちについての解説動画を投稿する英傑が降臨。一部連ジマニアに感動を与えてくれました。

こうして新たに提唱された各種モンキーは非常に残念ながらアーケード版限定テクと判明。家庭用ネット対戦では導入不可となり大きな話題を呼ぶことはありませんでしたが……稼働２０年目にして既成概念を打ち破った実証的研究結果はもっと評価されるべきであろうと思います。

稼働２０年を超えて今後の連ジプレイ環境はどうなっていくのか

国内ゲーセンで連ジＤＸ2on2のプレイが絶望視されている現状では、連ジ残党の主戦場はエミュレータでプレイするオンライン対戦に移行していく他はないでしょう。

かろうじてアーケード実機単独台が残っているゲーセンでも、基盤保守サービスが終了している実情からいつ何時部品の劣化によって稼働停止に陥るかも分かりませんし、家庭用ハードの寿命にだって不安がない訳ではありません。

ですから管理人個人としては、エミュレータを使って連ジを遊ぶことを積極的に推奨してしまってもよいのではないかと考えています。（※ 違法ダウンロードはＮＧ。）

非公式なプレイ手段に抵抗のある人もいるでしょうが、仮に正攻法での移植版発売が実現したとして、連ジ製作者の方にお話を伺った感触ではあまり良い方向に向くことはなさそうな気がしています…。（※ 管理人個人の私見です。）

対人戦をやる・やらないにかかわらず、今はスマホでも気軽に連ジがプレイできる時代ですし、エミュレータの導入というのがグレーな手段じゃなくて、いずれはもっと一般的な社会的合意を得たプレイ方法へと移り変わる時代がやってくるかもしれません。
（例えばyoutubeだって、ゲームの実況プレイ動画で収入を得るなんて昔は考えられませんでした。）

２０２２年も連ジを楽しむために、皆様引き続きよろしくお願いいたします。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

自分が連ジを２０年間飽きずに楽しんでこられたのも、同じように連ジを好きで一緒にプレイしてくれたみんなのおかげです。

プレイ環境だってもちろん大事だけど、一番はそうじゃない。
一緒に仲良く遊べる仲間が一番大事。

だからいつもありがとう。そしてこれからもよろしくです！